この世界は仮想現実だった | 映画『マトリックス』の世界観が深すぎる

『世界観マーケティング』

金子です。

映画『マトリックス』
ご覧になったことはありますか?

今から20年以上も前に
作られた大ヒット作品ですが、

この映画は、
この世界の現実が
ほんとうによく描写されていると
つくづく実感しています。

『マトリックス』の世界では、

人間は、
仮想現実のもとに生きています。

「生きているように」
感じているけれど、
実は電気信号を脳に送られて
知覚の世界のなかに生きているんですね。

ほとんどのひとが
この仮想現実の世界で生きて
死んでいく。

そんな舞台設定です。

そして、
この世界を作り出したのが
「アーキテクト」というAIです。

この悪いボスに
立ち向かっているのが
モーフィアスです。

丸坊主でサングラスをかけていた
ガタイのいい大男です。

このモーフィアスは、
のちにキアヌ・リーブス扮する
主人公「ネオ」
メンター(師匠)になる人です。

ネオはこの仮想現実のなかにいますが、
あるとき、
モーフィアスと出会い、
2種類のくすりを差し出され、
こう尋ねられるんですね。

「赤いくすりは真実を知るくすりだ。
青いくすりは全てを忘れ元に戻るくすりだ。

さあ、ネオ、お前は、
どちらのくすりを選ぶ?」

これは、

赤いくすりを飲むと、
仮想現実に生きていることを悟り、

青いくすりを飲むと、
また再び仮想現実のなかで生きる

という意味ですね。

そして、ネオは、
赤いくすりを選びます。

こうしてネオは、
世界が仮想現実でできていたことを
知りびっくりするわけですね。

そして、
メンターであるモーフィアスのもとで
修行を積み、
「アーキテクト」に立ち向かっていく。

そんなストーリーです。

これは、
映画のなかの話ではあるんですが、
この世界の現実をすごくよく
象徴しているとおもっています。

そうおもう理由は、
脳の仕組みです。

私たちの見ている世界というのは、
目から見ている視覚情報が
電気信号となって脳にたどり着き、
処理され、
映像として見れるようになります。

食事にしても、
舌から送られてくる電気信号が
脳で処理されて、
美味しいとかまずいとかを
認識しています。

そう考えると、
私たちが生きているという感覚は、

感覚器官からの電気信号を
脳が処理した結果に得られている感覚
なんですね。

これは、
「水槽の中の脳」
呼ばれている考え方なんですが、

まさに『マトリックス』のなかで
描かれている世界とそっくりだなって思います。

ベストセラーになっている
『サピエンス全史』の著者
ユヴァル・ノア・ハラリ氏によると、

人間だけが「虚像」という能力があるそうです。

例えば、
サッカーをみんなで楽しめるのは、
サッカーのルールを共有しているから。

でも、そのルールというのは、
みんなと共有できていなかったら、
サッカーは成り立たない。

見ている側も
サッカーのルールがわかっているから
楽しいのであって、
ルールがわからなかったら、
ちっともおもしろくない。

このルールとは
世界の真理ではなく、
人間がつくった「虚像」なんですね。

この「虚像」をつくるという能力は
チンパンジーにもできないそうです。

国境や国家という概念も、

神様も宗教も、

ひとは法のもとに平等という思想も、

みんなが共有している「虚像」

にすぎないということ。

考えてみると、
この世の中には、
たくさんの「虚像」があります。

「虚像」だらけといっても
いいかもしれません!

私たちが
これは正しいと信じていることも
多くのものは「虚像」なのかもしれません。

長く生きてくると、
自分のなかにも、
たくさんの「虚像」が生まれてきます。

「私には人を魅了する力なんてない」

「私は成功する側の人間なんかではない」

「私は意志の強い人間ではない」

これらも「虚像」といえます。

虚像ではありますが、

本人がこれに「合意」してしまうと、

その人のなかでは真実となります。

もし、

「そんなことはない!
私は人を魅了できる力がある!」

と反発できれば、
その思考は虚像として消えていく。

このように、

「思い込み」というのは、

自分自身が「合意してしまった虚像」

と言えます。

私は過去に、
信頼していたひとから
ひどい悪口を言われたことがあります。

すごく傷つきました。

私は彼の言った言葉を
そのまま受け取ってしまったんですね。

「合意」してしまったわけです。

彼の言葉は、その後長く
私の心に傷として
残ってしまいました。

一度合意してしまったものは、
自分の世界における真実に変わります。

「虚像」を「真実」として
信じてしまうんですね。

だから、
「合意」というのは、
そうやすやすと
するべきものではないのですが、

そのときの私は、
彼の悪口を
まるごと合意してしまいました。

今でははっきりわかりますが、
その時私は、
彼の言葉すべてを
「合意」すべきではなかったんですね。

そんな不当な話は
いいがかりであると
はねつけるべきでした。

しかし、
私のなかにある
自己否定感が意思を持ち、
自動的に「合意」したのです。

そう、自動的にです。

無意識にということです。

合意すべきではないことも
勝手に「合意」されて
しまっているとしたら、

これはほんとうに
怖いとおもっています。

過去に「合意」した思考の集合が、
私たちの生きている世界になっています。

だからこそ、
ひとから言われたことは
よくよく考えてから
「合意」するべきか反発するべきかを
選ばないといけないなとおもうんですね。

1つ1つの「合意」を
丁寧に生きること。

これが、
仮想現実=虚像の世界
から主体性を取り戻していくうえで
ほんとうに大事だなとおもっています。

赤いくすり(真実を知る)
と青いくすり(全て忘れ元に戻る)

どちらを選ぶかで、
世界はがらっと変わります。

私はなにがあっても、
赤いくすりを飲み続け、
本当の世界を生きていたい、
そう思いますね^^

ああ、
また『マトリックス』が
観たくなってしまった(笑)

ということで、
今日は「虚像と合意」についてでした。

世界はほんとに
おもしろいですね^^

ではまた!

金子

 

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