こんにちは。
世界観マーケティング発案者の金子欽致です。
今日は、「これからの時代のセミナー講師のあり方」というテーマで書いていきます。
目次
ほとんどのセミナーで受講生が結果や成果を出せない現状

どうしてこのテーマを書こうと思ったのか?
それは、セミナー業界全体が今大きな課題に直面していることを野放しにはできない・・・
そう思ったからです。
本来、セミナーとは、受講生や生徒の成長を目的とした学びの場ですよね。
ですが、今のセミナー業界で受講生や生徒に成長の機会を提供できているセミナーは、いったいどれくらいあるのでしょう。
セミナー講師の話が素晴らしいセミナーも、もちろん存在しています。
カリスマ性があって、話もうまい講師もたくさんいます。
- 「いい話が聞けた」
- 「役に立った」
- 「感動した」
- 「モチベーションが上がった」
というセミナーなら、数え切れないくらいあると思います。
しかし、受講生や生徒が成長しているセミナーはいったいどれほどあるのか、、、
ぼくの見てきた限りでは、「ほんの一握り」だという感覚です。
起業系、集客系の講座でいうととても顕著ですよね。
結果や成果を出す受講生や生徒は、全体の1割以下・・・。
そして、結果や成果を出している人はもともとなにかしらの分野で、結果や成果を出していたひとが多かったりします。
また、結果や成果を出している人をよくよく見ていくと、俗に言う「センスのいい人」が多い。
彼らは、どんなセミナーでも、どんなコンサルでも結果や成果を出せる人です。
つまり、セミナーの質が良くても悪くても関係がなく、結果や成果を出してしまう人です。
なぜほんの一握りしか結果や成果を出せないセミナーが多いのか?

上記2種類の人を除けば、ほとんど結果や成果を出せない・・・
そういうセミナーが9割以上でしょう。
これには反論する人がいるかもしれません。
「そんなことはないよ。私が参加したセミナーは、受講生や生徒がほとんど結果や成果を出している」と。
もしそういうセミナーで学べたとしたら、それはとても幸運です。
しかし、受講生や生徒が成長できるセミナーは、衝撃を受けるくらいに少ないのです。
いっぽう、セミナー講師側の言い分はこうです。
ここまで伝えて、ここまでサポートをつけても動かないなら、それは本人の自己責任でしょ。。。と。
確かに、そういいたい気持ちはわかります。
しかし、そうわりきっているセミナー主催者がいかに多いか・・・。
受講生や生徒の成長に、責任を持っているセミナー主催者はぼくが知る限りでもほとんどいません。。。
なぜ、セミナー業界に今のようなこういう状況が蔓延してしまっているのか・・・。
受講生や生徒の結果や成果が出ないセミナーが後を絶たない原因

今現在活躍しているセミナー主催者の多くは、カリスマ性も魅力もパワーもあります。
しかし、そのパワーに比例して
受講生や生徒が成長していない・・・
結果や成果を出していない・・・
という現実が起こっているわけです。
それはいったいなぜなのか・・・・
それは、いたって単純な理由です。
彼らは今現在の地位を確立するまでに、
- ビジネス
- マーケティング
- セールス
- それぞれの分野における専門スキル
について、相当な量の学びと経験を積んでいます。
しかし、「人の成長についての原理原則」や「教育の方法」について学んだことがない、という方が多いのです。
一言で言えば、
「ビジネスセンス」
「集客力」
「顧客獲得力」
「専門性」
には秀でているが、「教育力」が弱いということになります。
■セミナーにおける教育力とは何か?
ここでいう「教育力」というのは、わかりやすくいえば
受講生や生徒が持っている潜在的な可能性を、最大限に引き出せる力。
このことを言います。
教育とは、「知識を与える」だけでは不十分です。
多くのセミナーは、
- ノウハウ伝達型
- 講義形式
- 知識付与型
この3つに分類されます。
部分部分でワークは入っていても、個人ワークで考えてもらって、少人数のグループで共有して終了・・・・というものがほとんど。
これでは、ただ勉強してもらっているだけで、受講生や生徒は伸びない。
しかし、この知識偏重型のセミナーがいまだに相当に多い。
なぜか?
それは、その講師も、知識偏重型のセミナーしか受けてこなかったからです。
人間は、「自分の見たもの、経験したものしか再現できない」という制限があります。
「参照枠」といって、脳内のデータベースのなかに参考になる情報がなければ、それを再現したり、実行したりことは難しいんですね。
だから、自分が受けたセミナーのパターンを参考にして、自分のセミナーを組み立てることしかできないんです。
結果や成果として、知識偏重型のセミナーばかりが増えてしまいました。
受講生や生徒が結果や成果を出すセミナーを作るための2つの条件

実は、受講生や生徒が結果や成果を出すセミナーには、「ある2つの条件」が揃っています。
この2つの条件とは、実は100人に1人しかしない、俗にいう「センスのいい人がやっていること」を紐解けば分かってくるのです。
「センスの良い人」は、たとえ講師の教え方が悪かったとしても、セミナーで与えられた知識を何度か実践していくうちに使いこなせるようになってしまいます。
なぜそれだけで結果や成果が出てしまうのか?
それは、「センスの良い人」は自分で間違っている箇所が直感的にわかるので、そこを自分自身で「改善」できてしまいます。
しかし、普通のひとは自分のどこが間違っているのか、自分では把握することができません。
だから適切に修正することもできないのです。
では、それ以外の人たちは、いっこうに道具を使いこなせるようにならないかというと
そうではありません。
使っているところを先生に見てもらって、使い方の間違っているところがあったら、そこを指摘してもらえばいいんですね。
そうやって、間違っているところがわかれば、使い方を軌道修正していくことができます。
そして、うまく使えているかどうか、また先生にフィードバックしてもらうのです。
細かい修正が入ったら、またそこを改善していく。
この「フィードバック」と「改善」を繰り返していくことで、その道具が自在に使えるようになっていくのです。
つまり、セミナーのなかで、
- 他者からの「的確なフィードバック」
- 本人による「的確な修正」
が行われれば、「センスが良い人」でない人でも、結果や成果を出すことができるのです。
まとめ
セミナー講師という仕事は、自分の専門分野に通じているだけでなく、
教育者として受講生や生徒の成長や成功に対して、責任を持つ必要があります。
集客やクライアント獲得といったところも、もちろん先にクリアする必要はありますが、そのあとのクライアントの成長にどういうスタンスで関われるかも、また大事だと思うんですね。
売上だけでなく、クライアントの成長にコミットできるセミナー講師が増えていけば、セミナー業界はこの先も発展していくはずです。
僕たちがその一端を担っているのです。
稼げて、クライアントの成長に貢献でき、次世代の人材を育てることのできる・・・
そんなかっこいいセミナー講師に一緒に成長していきましょう!