金子です。
昨日、妻と、
クラシックのコンサートに行ってきました。
妻のいとこは、ロシアの音楽大学院に6年間
留学しているいわゆるプロのバイオリニスト
なんですよね。
夜、会場に着くと、
思ったよりも小規模なホールでした。
ひともまばら・・・。
なので、始まるまで
正直、それほど期待していなかったんですね。
ところが、、、、
演奏が始まるやいなや、
ぼくは彼女たちの演奏に、
たちまちのうちに
圧倒されてしまったのです!
おそらく隣で聴いていた
妻もそうだったに違いありません。
なにがそこまで
僕のこころをワシヅカミにしたのか?
それは、
奏者たちから伝わる迫力
でした。
目を閉じ、音に身を委ね、
情熱的に楽器を奏でていくうちに、
だんだんと彼女たちと音楽とが
完全に一体化してき、
空間との境界線がなくなっていく・・・
そんな演奏に、
僕はぐいぐいと引き込まれていきました。
そして、
気がついたら涙が流れていたんです。
もちろん感動して、なんですが、
なにが僕のこころをそこまで
揺さぶったのか?
それは
夢中になって、
全身全霊で音と向き合う
彼女たちの真剣でひたむきで、
そして、熱狂ともいえるほどの
情熱的な態度、
そして、持てるものを全て出し切ろうとする
その「あり方」でした。
その姿やあり方から
ぼくは、彼女たちの「覚悟」が
びしばし伝ってきたのです。
その覚悟のうちに秘められた
熱い想いが音という波動に乗って、
これでもかというくらいに
肉迫してくるのです。
その波動の勢いに、
僕はワシヅカミされたのだと思います。
人の心を動かすもの。
そこには、熱い想いや
持てるものを出し切るという覚悟がある。
彼女たちは僕にそのことを
まざまざと痛感させてくれたのです。
そして、
なぜだか僕はこの奏者たちに、
底知れない感謝が湧き起こりました。
それは、
ここまで音楽の道を
あきらめなかったこと
に対しての感謝でした。
音楽の道はとても厳しく、
プロ奏者として食べていくことは
誰もが知っているように狭き門ですよね。
20代の前半で単身、
極寒の地モスクワまで行き、
ものすごく厳しい師のもと、
コンクールで結果を出すべく
早朝から夜寝るまで
毎日地獄のような練習を重ねていた
6年の修行の時代・・・・
きっと、
何度もあきらめかけたことが
あったと思います。
思うような結果が出せず、
日本に帰りたくなったことも
とてつもない挫折を味わい、
音楽をやめたくなったことも
なにもかもが馬鹿らしくなって、
なによりも大切なバイオリンを
投げ捨てたくなったことも
きっと数えきれないほど
あったんじゃないかと思うんですね。
それでも、
彼女たちは
あきらめなかった。
自分たちの信念を曲げずに、
芸術を研鑽しつづけてきた。
だからこそ、彼女たちは、
今もバイオリンを奏でているし、
昨日のコンサートで
僕たちに大きな感動を
与えることができているんですね。
音楽というのは、
彼女たちように、
あきらめなかったひとたち
によって作り出され、
引き継がれてきているものなんだなと思います。
だからこそ、
ぼくたちは音楽に胸を打たれ、
心惹かれ、
励まされ、勇気づけられ、
感動するのだと思います。
僕も、
今のビジネスが思うように
立ち上がらずに
なんどもあきらめかけたことがあります。
全てを投げ出してしまいたく
なったことだって数えれば
きりがありません。
ひとからは、
「金子さんは順風満帆ですね」
「若いのに成功してて素晴らしいですね」
と言われることもありましたが、
ここまで決して、
いいことばかりではありませんでした。
苦しいときも、
たくさんありました。
なにをやってもうまくいかず、
「この先どうなるんだろうか」と
不安で夜も眠れない日が
続いたことだって一度や
二度ではありません。
あきらめてしまったほうが
楽だったのかもしれません。
でも、
僕はあきらめることができなかったんです。
このまま終わるなんて
とてもじゃないけど
許せなかったんですね。
まだできることがあるのに、
可能性が残っているのに、
すべてをやり尽くしたわけではないのに、
投げ出すなんてやっぱりできなかったのです。
きっと元来ぼくは
往生際が悪い人間なんでしょうね。
でも、
今はあきらめなかった過去の自分に
感謝しているんです。
あのときあきらめずにいてくれて
ありがとうって、伝えてあげたいんですね。
なぜかって?
だって、もし、過去の自分が、
1回でもあきらめてしまっていたら、
100%今のぼくはいなかったから。
もしかしたら、
あなたは、今、
苦しみや葛藤のなかにいるかもしれません。
自分の可能性が思うように開いていかずに
思い悩んでいるかもしれません。
なにをやってもうまくいかず、
自分の才能をあきらめかけているかもしれません。
そんなあなたに今、
伝えたいことがあります。
それは、
できていない今を見ることを一時停止して、
今まであきらめなかった過去のあなたに、
感謝の気持ちを感じてほしい
ということです。
そして、
あなたの願いを
あきらめないでほしいのです。
あきらめさえしなければ、
いずれ道は開かれる
そう信じてほしいのです。
あなたは、
可能性の宝庫です。
あなたには、
救えるひとが大勢います。
ただ、そのひとたちに
出会えていないだけなのです。
あなたの価値は、
あなたが思っている以上に
素晴らしいんですよ!
あなたには、
ひとを幸せにできる
大きな可能性があるのです。
このメルマガを読んで、
「そうなのかもしれない」
と1mmでも感じられているなら、
あなたにはその可能性が十分に残っています。
あきらめは可能性を窒息させてしまいます。
だから、
あきらめないでください。
いつの日か、
あなたのつくりあげた仕事という
芸術作品に触れたひとたちが、
あなたがあきらめなかったことに
感謝を感じてくれる日が来るまで。
追伸
やっぱり音楽っていいですね。
昔、トランペットとドラムを
やっていたことがあるんですが、
なんだかやりたい熱が再燃してきました^^
いくつになっても、
好きなことをがあるというのは、
生きる楽しさを思い出させてくれます^^
では、また次回のブログでお会いしましょう^^
金子