夢の扇風機をつくった会社から学ぶ起業家スピリット

夢の扇風機をつくった会社から学ぶ起業家スピリット

金子です。

ここに1つの文章がある。

あなたはこれを読んでどう思うだろうか?

「人生は、切り開くことができる。

いつでも、誰でも、その可能性を持っている。

自分では何も変えられないという考え方は間違いだ。

どんなに不利な状況も、逆転できないとは限らない。

できない時もあるが、できる時もある。」

よくある自己啓発本に書かれた文章のように
感じるかもしれない。

この文章を書いた人が誰なのか。

今日はその話をしたいと思います。

彼のプロフィールをざっと書くとこう。

・もともと12歳のときに母親を事故で亡くす

・保険金を握りしめスペイン、イタリア、
モロッコを1年ほど放浪

・日本に帰国後、ロックミュージシャンを目指す

・10年バンド活動をするが夢破れる

・同棲していた彼女の家にあった
デザイン雑誌でヨーロッパ家具に心を奪われ、
デザインの道を志す

・デザイン会社を立ち上げ
ノートPC用の冷却台、デスクライトなど
高額商品を次々に生み出し、
数千万円を達成

・2009年には世界初の
夢の扇風機を開発。
12,000台売れる

・その後も、空気清浄機、
加湿器、ヒーターなど
人気商品を次々に生み出す

・トースターが大ヒットし、
2016年に年商は50億円を突破。

この会社、どこかわかりますか?

勘のいい方はもうわかったかもしれません。

そう、バミューダです。

バミューダで有名なのは、
夢の扇風機「グリーンファン」です。

トースター「BALMUDA The Toaster」も
ものすごい勢いで売れています。

2003年に設立されてから
わずか14年で50億円の会社に成長しています。

この経歴だけを見ると、
大成功した会社のように思えます。

ですが、創業者の寺尾玄社長の
伝記「行こう、どこにもなかった方法で」
を読むとどれだけ苦労して会社を
成長させてきたかがよくわかります。

リーマンショックが起こった2009年。

会社は倒産寸前の状態で
銀行から借りたお金で
食いつないでいたそうです。

当時帰宅するときに
毎日ファミリーレストランの
前を通っていたそうですが、
楽しそうに食事をしている人たちの
姿を見ていて悔しくてひもじい
思いをしていたということです。

その時、こう思ったそうです。

このままでは会社はどうせつぶれてしまう。

どうせ倒れるなら、前に倒れよう。

そして、以前から構想していた、
「夢の扇風機」のデザインを
はじめていきます。

そして、
「これは絶対に行ける!」
と確信。

しかし、銀行を回っても
赤字、多額の負債を抱える会社に
6,000万円の融資をするような銀行は
ありませんでした。

普通のひとなら
この苦境にめげてしまうかもしれません。

ところが、
寺尾社長はここであきらめない。

知り合いの経営者の援助で、
中国まで渡り、
試作品を製作して帰国。

その試作品を持って、
通販会社やインテリアショップなどに
営業回りに奔走します。

これまでにないデザインと機能が
受け入れられて発注したい会社が
増えていきました。

資金についても、
発注予定件数を根拠に
知り合いの経営者に頼み込み、
なんとか獲得することに成功。

こうして夢の扇風機
「グリーンファン」が
正式に販売できることになります。

2010年4月1日製品発表イベントを開催。

テレビ、新聞の取材も入り、
翌日にはヨドバシカメラやヤマダ電機などから
依頼が殺到したといいます。

まさに起死回生ですよね。

寺尾社長は、
一時期注文がまったくなかった時期に、
いつも通り過ぎるファミリーレストランで
楽しそうに食事をするひとたちを見ながら
あることに気づいたそうです。

それは、
自分がこれまで作ってきた製品が
売れなかったのは、
どんなに優れていても、
ユーザーにとってそれが
「必要ではなかった」からだと。

これがいかに自分がいいと思うものを
作るかではなく、
徹底したユーザー視点の
商品づくりをしていく転換点になったんですね。

そして、扇風機のヒットのあと、
寺尾社長は、
「デザイナーとしての自分を解雇しよう」
と思ったそう。

なによりも情熱を注いできた
デザインをやめるという選択は、
ものすごく勇気のある決断だったに違いない。

寺尾社長はこんなことも言っています。

市場に受け入れられるためには
「自己愛を捨てる」こと。

つまり、
自分のこだわりや
過去の成功パターンや
誇り、自負といったものは捨て、
ユーザー視点に立つことが大事だ
ということですね。

私も数多くのセミナーを
企画してきましたが、

自分がやりたいという気持ちが
先走ってしまった企画というのは、
人が集まらずうまくいかなかった
という経験をしてきました。

コンセプトというのは、
なによりもお客様にとっての価値
というものを第一に考えることが
重要です。

同時に、
自分が作りたいものを作る
という「自己愛」的な気持ちが
強くなりすぎないように、
いったん横に置くということ。

想いは大事。

でも、
ユーザー視点はもっと大事。

コンテンツがあふれ
セミナーが乱立するなかで、

自分のことを認知してもらい
選ばれるためには、

なによりもユーザーの気持ちになって
共感されるコンセプトを打ち出す必要がある。

とてもシンプルなことですが、
とても大事だなと思っています。

人生には苦境に立たされる時があります。

苦しいし、あきらめたくなる。

でも、同時に大きなチャンスでもある。

それは自分のこれまでの慣れ親しんだ
パターンを変えるチャンス。

もとのパターンにとどまれば、
現実と未来は変わらない。

でも、そこから逃げずに、
変わるという選択をすれば、
逆転できる可能性が広がっていく。

最後に、寺尾社長の言葉を
再び紹介します。

「人生は、切り開くことができる。

いつでも、誰でも、その可能性を持っている。

自分では何も変えられないという考え方は間違いだ。

どんなに不利な状況も、逆転できないとは限らない。

できない時もあるが、できる時もある。

そして、私の場合、それができたのは、
人生そのものを賭けた時だった。」

ありきたりなメッセージも、

発信者の苦労と努力を理解したとき、

この言葉の重みが変わりますね。

それでは、また。

金子よしとも

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