金子です。
今日は、
文章の話をしようとおもいます。
なぜ、文章の話なのか・・・
それは、
最近、セミナーでも、
SNSでの情報でも、
テクニック論ばかりが
先行していて、
大切なことが
語られていないなと
感じることが多いからです。
先日、
シリアルアントレプレナー家入一真さんと
経済ジャーナリストの木暮太一さんの
対談セミナーに参加していたんです。
どちらもファンで、
一緒に対談されるということで
当日急遽参加することに・・・
家入さんは、ロリポップサーバーの創始者であり、
JASDAQに史上最年少で上場させた経歴を持つ方。
木暮さんは、
「カイジ「命より重い!」お金の話」など
ベストセラーを連発している人気作家さん。
この二人、
水と油のように
キャラもメッセージも違う。
対談を聴いていても、
その違いがめちゃめちゃはっきりしてて、
面白かったですね。
でも、ふたりとも
コアなファンが多いんです。
それは、
二人とも、
思想が明確だから
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だと思うんですね。
家入さんは、
死にたいときは
死にたいって言えばいい。
逃げたいときは
逃げればいい。
と言い切るひと。
「自分を肯定する能力は、
人よりも優れていると思う」
一見後ろ向きなことを
なんのてらいもなく
言うところが
おもしろいなあと
おもいますね。
「二兎を追うものは一兎をも得ず
っていうけど、
二兎追って二兎つかまえれば
いいんじゃない?」
と、ものの見方、考え方が、
ひと味違うんですね。
木暮さんは、
「人生にラッキーはない」
と言い切るひと。
経済論に精通していて、
ものごとには必ず原因がある
というような考え方なんですね。
「カイジ」シリーズのような
ベストセラーも、
実は戦略的に実現しているそうです。
どちらにしても、
「思想」がはっきりしています。
だから、ファンがつくんですよね。
ダン・ケネディは、
マーケティングには、
「マーケット」
「メディア」
「メッセージ」
の3つのMが重要と言っているけど、
まさに、
「メッセージ」の部分ですよね。
facebookでいいねを100集められても、
ブログを毎日更新していても、
この「メッセージ」が
弱かったら、
ファンなんてできるはずがないんです。
20代で億を稼いでいる
業界でも有名な
アフィリエイターさんにも、
それだけ稼ぐだけの理由があります。
彼のブログを読んでいると、
なぜ、彼が圧倒的な支持を得ているのかが
わかるんです。
彼には、
「思想」があって、
その「思想」に
多くのひとが共感して
集まっているんですね。
これまでは、
「ノウハウ」が優れていれば
ひとが集まった。
しかし、
これだけノウハウが
ネット上に氾濫してしまったら、
ノウハウを出し続けても、
もう人は集まらないんです。
そこに「思想」がなければ、、、
そこに「メッセージ」がなければ、、、
ノウハウは単純に、
消費されて、
使い終わったら、
捨てられる時代に入っているんです。
では、
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いったいどうしたら
「思想」が持てるのか・・・・
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それは、
単純です。
ひとの受け売りを捨てる
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しかありません。
自分の意見を
はっきり言うのは、
勇気が要ります。
ひとと話しているときでも、、、
ブログやfacebookで
情報を発信するときでも、、、
誰かがこう言っていた・・・
こんなニュースが流れてて・・・
と、日常会話には、
こうした「引用スタイルの会話」が
多いわけです。
「自分はこう考える」とか、
「それは違うと思う」とか、
自分の考えをはっきり
相手に伝えることは、
実はそれほど多くないなと感じています。
自分の知っていることを話す、、、
間違いのない情報を持ち出す、、、
権威あるひとの言葉の引用、、、
実はこれらは、
発言に責任を伴わない会話形式なんですね。
ブログやfacebookでの
発信もそう。
責任を伴わない
発信をしていることが
ほとんどのような気がしています。
当たり障りのない投稿をしていれば、
きっつい批判や
誹謗中傷を受けることはありません。
安全圏のなかに
いられるわけです。
ただし、
安全が手に入る一方で、
1つ大きな代償を
払うことになります。
それが、
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自分を守っている限り、
いつまでたっても
自分の思想が育たない
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という代償ですね。
ひとの受け売りを
しているだけでは、
「思想」は育たないんです。
そのひと独自の「思想」が、
そのひと独自の「メッセージ」となり、
コアなファン層をつくり出し、
コアなコミュニティに育っていきます。
これからは、
顧客を囲い込みをする
時代ではありません。
囲い込まれてきた顧客は
自由を求めています。
焼き畑マーケティングも
もうそろそろ限界に
近づいてきています。
これからは、
コアな思想、
コアなメッセージを持った売り手に
自然とひとが集まってくる、
自然発生的な
マーケティングが
広がって行くとおもいます。
今という時代は、
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ノウハウで差別化「する」時代ではなく、
思想とメッセージで差別化「される」時代へ
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移り変わっている過渡期といえると
おもうんですよね。
「人間は、動物と違い、
思想を持つことができる。」
ある経営者からいただいた言葉です。
どれだけ大きな魚を釣ったかを競い合うのではなく、
どれだけ価値ある思想を持てるかが、
これから生き残るための武器になる。
そうおもっています。