「葉加瀬太郎の法則」
金子です。
昨日は、
ジェイの集中講座が終わったあと、
サントリーホールへ。
葉加瀬太郎さんの
クラシックシアターという
コンサートを聴きに行きました。
太郎さんの音楽は大好きで、
iphoneに入れて
よく聞いていたのですが、
ライブで聴くのは初めて。
第1部は、本格的な
クラシック演奏。。。
ブラームスでした。
アタリマエですが、
ちゃんと、
クラシックも
がっつり演奏できるんですね。。
すごい表現力でした。
第2部が、
葉加瀬太郎さんの
真骨頂だったと思います。
本当にすばらしい
コンサートでした。
終了後、
彼は、
単純なミュージシャンではない。。。
そんなふうにおもいました。
ひとことでいうと、
彼は、
ストーリーテラーです。
トークの達人です。
アルゼンチンタンゴを
世界に広めた、
アストル・ピアソラ氏。
彼について
太郎さんがした紹介の仕方が、
秀逸でした。
アストロ・ピアソラ氏は、
クラシック音楽を学びに
パリに留学します。
そこで、
ナディア・ブーランジェに師事。
ところが、
ナディアに、
「あなたがこれからクラシックを習得しても、
世界的なミュージシャンにはなれないだろう。
あなたには、タンゴがある。
タンゴで革命を起こせばいい。」
この一言で、
ピアソラさんは開眼。
その後、
「タンゴの破壊者」と呼ばれるくらい、
革新的なタンゴの創作に一心不乱となります。
そして、
ピアソラさんが50歳近くになって、
ようやく成功を手にする、、、
そんな紹介でした。
太郎さんは、
彼のタンゴを一言で見事に言い切りました。
「踊れないタンゴ」
これを聞いて、鳥肌が立ちましたね。
このコピーライティングのセンスはすごい!
ほんとうに、
素晴らしい、ストーリーテラーであり、
言葉の遣い手だと思いました。
ちなみに、
知人いわく、
太郎さんは、
コンサートのトークは、
一字一句書き起こし、
何度も何度も練習しているそうです。
天才が努力した成果。。。
まさにそういえるなと思います。
彼の聴衆をとらえる
ストーリーテリングを、
「葉加瀬太郎の法則」と名付けて、
これから自分でも
できるようにトレーニングしていこうと思います。
そして、
演奏が巧いだけでなく、
演出が最高に巧いんです。
緻密に考えられている。。。。
ところどころに
手がかけられていて、
抜けがなく、
トークも、
パフォーマンスも
全て完璧にデザインされている。。。
そんな感覚でした。
太郎さんは、
一流のミュージシャンですが、
一流のエンターテイナーであり、
一流のマーケッターである。
今回のコンサートで
そんなことを感じました。
舞台演出、
内容構成、
スピーチ、トークの仕方、
スタッフのティーアップ、
会場とのコミュニケーション、
などなど、
セミナー講師としても、
気づきと学びの宝庫です。
他にもある
ありふれたセミナーに行くくらいなら、
葉加瀬太郎さんのコンサートに
行く方が、
100倍勉強になります。
しかも、
楽しい!!
芸術とエンターテイメントと気づきが融合した
ほんとうに素晴らしいコンサートでした。