金子です。
先日、
バルミューダの寺尾社長のトークライブに
仲間や妻と参加してきました。
最近、
夢の扇風機やトースターが
大ヒットして急成長している
バルミューダの寺尾さんが書かれた、
「行こう、どこにもなかった方法で」
を読みました。
寺尾さんの幼少期から会社を立ち上げるまでの
ライフヒストリーが書かれている1冊。
イノベーションやデザイン思考、
起業家スピリット、情熱と可能性
というものについて、
すごく刺激を触発される本でした。
直接寺尾さんの話を聴いてみたいと思っていたところ、
ちょうどいいタイミングでトークライブがあったので、
参加してきました。
僕の興味は、
寺尾さんがどういう思想や哲学を持って、
ものづくりや会社経営をやっているか
そして、
なにが彼を彼たらしめたのか?
この2つ。
90分ほどの時間でしたが、刺激的な話、
深く納得できる話にあふれ、
ものすごくバイブレーションが起こりました。
今日は、寺尾さんの話を聴いて、
印象的だったことをシェアしますね。
■不可能を証明することは不可能
部下が「できない」といったとき、
寺尾さんは、
「じゃあ、できないことを証明してみろ」
と突きかえすそうです。
「全ての方法を試したのか?」
「そもそも全ての方法を思いつけているのか?」
この答えがNOなら、
不可能を証明することはできない。
つまり、「まだ可能」だということ。
「できません」と考えるのではなく、
「できません。今日の私は。」と考えよ。
生きている限りは可能性がある。
彼の可能性の哲学は深い。
僕たちは、
まだ不可能ではないのに、
不可能と思ってしまいがち。
寺尾さんの話を聴いていて
思ったこと。
それは、
可能性の本質は、
「まだ不可能ではない状態」
だということ。
まだ不可能になってないなら、
まだ可能なんだ、ということ。
不可能を証明できないとき、
可能性が残っているということ。
ということは、
どの時点で
「これは不可能だ」と
思うかどうかが大事とも言える。
1つ、2つ試して
ダメだったら、「不可能」と
あきらめるのか。
それとも、
思いつくすべての方法を試して
ダメだったときに
「不可能」なのかもしれないと
思うのか。
ここが成功の分かれ道となる。
寺尾さんのように、
なにかを成し遂げるひと
ゼロからなにかを創り出すひとは、
きっと、
この不可能性がゼロに近いんだと
思う。
■常識を疑え
これはよく言われることですが、
寺尾さんの着眼点がおもしろい。
常識のなかでも
よくあるものが、
「人に迷惑をかけてはだめ」
というもの。
では、迷惑とはなにか?
(寺尾さんのおもしろいところは、
本質を問う自問をするところ。)
迷惑とは、仮に、
「ひとから望みを阻害されること」だとする。
となると、
豚にとっては人間は
迷惑以外のなにものでもない。
そう言われると確かにそう。
そもそも生きている限り、
誰かに迷惑をかけることから
避けられない。
寺尾さんは、
常識というのは、
たいていの場合は、
個人のためではなく、
社会のためにあるもの。
と言っていた。
そして、
可能性を阻害する
最大のものがこの「常識」だと。
では、
■常識を破るためにはどうすればいいのか?
言われたことをうのみにするのではなく、
「なんでですか?」と聞き返す。
寺尾さんは、部下に対して、
常に「なぜかを考えよう」ということを
スローガンにしているそう。
「できない」と思ったとき、
「なぜできないか」理由を考える。
そして、その理由を
1つ1つつぶしていく。
そうすることで、
できないと思っていたことが
可能になる。
こういう思想があるから、
夢の扇風機が誕生したんだなと
深く納得。
■模倣されたらラッキー
寺尾さんは
他社から模倣されたら、
こう考えるそうです。
相手のクリエイティビティが
低いことの証明。
「新しいものを創る会社」
「真似をする会社」
どちらが次に新しいものを創れるか?
当然、前者ですよね。
ものづくりの世界では、
真似されるというのは
どうしても避けられないこと。
そこで感情的になるのではなく、
冷静に俯瞰してものごとの本質を
見極める寺尾さんの洞察力が
素晴らしいなと思いますね。
常識の外に出る側
常識の中にいる側
このどちら側にいるのかが、
成功を分ける。
寺尾さんの話を聴いていて
そう思いました。
英語では、
常識を超えた思考のことを
「アウト・オブ・ボックス」
と言うそうです。
僕らのような専門家ビジネスでも、
「アウト・オブ・ボックス」思考
というのは、
ますます求められる時代になっている。
強くそう感じています。
では今日も素晴らしい1日を
クリエイトしましょう^^