金子です。
学生時代、
三島由紀夫を読みふけっていたことがあります。
片道3時間はかかる電車のなかで、
毎日三島を読んでいました。
三島作品は、
難解な文章が多い。
3行読めば、「?」となるわけです。
よく意味がわからないながらも、
三島の世界にとりつかれていました。
なにしろ、
言葉が美しいんですね。
言葉の魅力というか、魔力というか・・・
「引き込まれる」とは、
まさにこのことをいうのだな、
当時いっちょまえにそんなことを思っていました。
その頃から、
「コトバ」というものに強い興味と憧れを
持っていたのだと思います。
三島作品では、
たくさんの美しいコトバたちとの出会いがありました。
そして、その度にノートに
懸命に写していたくらい陶酔していたのです。
そして、
今は、その「コトバ」という道具を用いて、
「人を惹き付ける」という仕事をしている。
コピーライティングが面白いのも、
原点は三島にあったのかもしれません。
■ここに、1つのコピーがあります。
1行目を紹介します。
「セックスのことは相談しづらい。」
これを読んで、
どう思いましたか??
”え?それで?”
と思ったかもしれません。
では、2行目です。
「性病のことは相談しづらい。」
”うーん、なんなんだろう?”
”次はどうなるの?”
と思ってしまいますよね。
では、残りのコピーです。
「食べて、吐いてしまうことは相談しづらい。
夜、眠れないことは相談しづらい。
カラダのコンプレックスのことは相談しづらい。
周りから嫌われていることは相談しづらい。
大人だってそうだもの、子供だったら、なおさらです。」
ここまで読んでも、
まだ「なにをいいたいのか?」と思わせられますよね。
そして、これが最後です。
「今こそ、「学校医」をもっと、役立ててください。日本医師会」
ここまで読むと、
ああ、日本医師会が、子供向けに書いた広告だ、
とわかります。
これはコピーライターの前田知己氏が、
2006年に書いたコピーです。
コピーライターの老舗鈴木康之さんは、
「名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方」のなかで、
コピーを書くときの大原則をこう記しています。
『1行目は2行目、2行目は3行目』
コピーを書くときは、
1行目がもっとも重要だと言われています。
では、その1行目はどういうコピーを書いたらいいのか??
それは、「2行目を読みたくなるように書く」こと。
そして、
2行目も同じで、
「3行目を読みたくなるように書く」
これは、
アメリカのコピーライターとして著名な
ジョセフ・シュガーマンも
まったく同じことを言っています。
つまり、
「優れたコピーとは、
次を読みたくなる文章の連続である」
ということですね。
原則は単純。
ですが、
これを実践するのはなかなか簡単ではありません。
「広告とはセールスマンだ」
という言葉がありますが、
まさに、一度読んだら、最後まで読まずにはいられない、
そんなコピーは究極のセールスマンですね。
そんなコピーが書けたら、
私たちのもとにどんどんお客さんが集まってきます。
■では、
コピーライティングのスキルを上達させるために
なにをしていけばいいのでしょう?
まずは、
「コトバ」そのものへの感度を高めることが重要です。
わたしたちの周りは、
「コトバ」であふれています。
街中、電車の中、携帯やネットの中と、
おびただしいコピーに囲まれているわけです。
まずは、そこに書かれている「コピー」に
注目してみるといいでしょう。
わたしは電車のなかでは、
中刷り広告ばかり見て、
「あ、このコピーうまいな」
とか、
「ここをもっとこう書いたらいいのに」
とか、
「内容はいいけど、
語呂がいまいっぽだな」
と、頭のなかでぶつぶつ言って楽しんでいます。
次回につづく. . .
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株式会社ATLUCK 代表取締役 金子欽致