『文章論その16 エピソードの力』

誰にでも1つは
幼い時のほろ苦い思い出
というものがあると思う。

僕にもある。

当時、
両親は共働きを
していた。

学校から帰ると、
いつも1人ぼっち
だった。

その頃、
学校では
万引きが
流行っていた。

ものを盗むことは
悪いことだ。

それは
先生にも
聞かされていたし、
母からも教えられていた。

だから、
周りが万引き
していることを
知っていたが、

自分は絶対
やらないだろうと
思っていた。

しかし、
ある日、
やってしまったのだ。

やるはずもないと
思っていたのに。。。

魔がさすというのは、
このことを言うのだろう。

ついに僕も、
万引きをやって
しまったのだ。

ばれたらどうしよう
という気持ちが
かえって妙な興奮を起こさせ、
いつしか快感に変わっていた。

スリルがあった。

なぜ、
あのとき、
万引きなんか
してしまったのか。。。

今思い返せば、
欲しかったものは、
万引きした商品ではなく、

両親からの愛情
だったのかもしれない。

寂しさが
そうさせた。。。

キレイな思い出話に
するなら、
そういうことに
なるのだろう。

罪悪感を
感じていたのは
始めの頃だけだった。

みんなやってるんだし、
僕がやったって
いいだろう。。。

いつしか、
罪悪感は
麻痺していた。

そして、
事件は起こった。

学校帰りに
まるたかという
スーパーに入って
お菓子を服の中に入れた
その瞬間、、、

「ちょっと、きみ!」
と後ろから呼びかけられた。

お菓子を万引き
している現場を
店員さんに目撃
されてしまったのだ。

全身が硬直した。

そのあとすぐ
責任者の人が来て、
僕は事務室に
連れて行かれることに、、、。

お店から母に
連絡が行く。

僕は、
母はきっと
すごい剣幕で
怒るだろう
と思った。

脳裏に
その映像が
鮮明に浮かんだ。

僕は、母をがっかり
させてしまった。

いつも僕のことを
信じてくれていた母の信頼を
僕は裏切ってしまったのだ。

罪悪感と、
悔しさとで
僕は涙があふれそうになっていた。

連絡を受けてから
30分ほどで
すぐに母が来た。

僕は
自己嫌悪と羞恥心で
いっぱいだったので、
母の顔を見ることが
できなかった。

下を向いたまま
母の様子を
うかがっていた。

母は怒っていた。

やっぱり、、、

しかし、
ここで母の口から
僕が予想もしていなかった
言葉が飛び出したのだ。

記憶が定かではないが、
確かこんな言葉だったと思う。

「うちの子は
 万引きなんて
 しませんから。」

毅然とした態度で、
店員さんに
そう言い放ったのだ。

そのあとのやりとりは、
覚えていない。

気がついたら、
店から母と出ていて
家に向かう車のなかにいた。

しかし、
今だにはっきりと
思い出せることがある。

母の言葉を
聴いたとき、
痛感したんだ。

母は僕のことを
他の誰よりも
信じてくれているのだ、と。

そのことが
なによりも嬉しかった。

しかし、
そこまで信じてくれていた母を
じぶんは裏切ってしまったのだ。

強烈な後悔が
堰を切ったように溢れ出し、
鋭利なとげとなって、
僕のこころに突き刺さった。

そして、
自分のしたことの罪が
どれほど重いかを
こどもながらに悟ったのである。

この事件を境にして、
僕はいっさい万引きを
しなくなった。

・・・・

これは僕自身の
実際に起こった実話です。

きっとあのとき母は
僕が万引きをしていたことも
わかっていたと思うんです。

でも母は僕のことを
こころから信じて
くれていました。

だから、
「うちの子は
万引きなんかしない」
と言ってくれたんだと思います。

あのとき、
もし母が店員の前で、
僕を叱責していたとしたら、、、

きっと、
そのあとも
万引きを繰り返して
いたと思います。

嘘でもいいから、
「うちの子はやってない」
と言ってほしかったという
鬱屈した思いを抱えて
いたんじゃないかと思います。

そして、
母から信じてもらえなかった
ことへの腹いせという目的が
加わって、エスカレート
していたかもしれません。

人から信じてもらえている
ということが、
どれだけ救いとなるか。

どれだけ励みとなるか。

どれだけ勇気をもらえるか。

そのことを、
母が教えてくれたのだと
思います。

・・・・・

いかがだったでしょうか?

エピソード(個人的体験)
を語ることが、

どれだかメッセージに
力をもたらすか、
感じられたでしょうか?

エピソードは、
一般論に命を吹き込む
栄養剤のようなもの。

硬い文章になりがちな方は、
あなた個人のエピソードを
添えて書いてみてください。

次回につづく. . .

 

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株式会社ATLUCK 代表取締役 金子欽致

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