『受講生が自立する条件【セミナー講師のあり方11】』

金子です。

 

ここのところ、

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これからの時代のセミナー講師のあり方

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について連載しています。

(1)『これからの時代のセミナー講師のあり方とは?』
http://kanekoyoshitomo.com/2016/06/10/6070

(2)『受講生が結果を出さないセミナーの共通点【セミナー講師のあり方2】』
http://kanekoyoshitomo.com/2016/06/13/6073

(3)『なぜあなたはセミナー講師をやっているのか?【セミナー講師のあり方3】』
http://kanekoyoshitomo.com/2016/06/14/6077

(4)『ゲーマー的セミナー講師が増えている!?【セミナー講師のあり方4】』
http://kanekoyoshitomo.com/2016/06/15/6079

(5)『講師の仕事は”話す”ことではない!?【セミナー講師のあり方5】』
http://kanekoyoshitomo.com/2016/06/16/6090

(6)『受講生が育たないセミナーの代表的な共通点とは?【セミナー講師のあり方6】』
http://kanekoyoshitomo.com/2016/06/17/6098

(7)『あなたは講師として受講者の立場に立てていますか?【セミナー講師のあり方7】』
http://kanekoyoshitomo.com/2016/06/20/6101

(8)『この2つの要素がそろったセミナーは受講生が結果を出している【セミナー講師のあり方8】』
http://kanekoyoshitomo.com/2016/06/22/6111

(9)『長文注意。日本の人材育成に変革を!【セミナー講師のあり方9】』
http://kanekoyoshitomo.com/2016/06/23/6113

(10)『セミナーは準備が8割【セミナー講師のあり方10】』
http://kanekoyoshitomo.com/2016/06/24/6115

 

今日でこの連載も最終回となります。

今日のテーマは、

「受講生が自立する条件」

です。

このことを考えていく前に、

先に、

受講生の依存を生み出してしまう要因

「依存引き出し要因」
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について考えていきましょう。

まず、代表的な
「依存引き出し要因」は、

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「講師が受講生をパワーで
引っ張ろうとすること」
====================

です。

カリスマ性のある講師は、

時として、

受講生のモチベーションを
瞬間的にあげることができる
パワーを持っています。

ただ、
そのモチベーションは
長くは持続しないものです。

セミナー会場から出た途端に
ふと現実に戻って、
元の状態へとリバウンドしてしまう
受講生がほとんどです。

これは、
講師のパワーに
受講生が依存してしまっている
典型的な例と言えます。

もちろん、
パワーはあったほうが
受講生への影響は強いです。

決断や行動を促すときに、
この「パワー」は有効です。

しかし、
「パワー」だけに頼ってしまうと、
受講生はその力に依存してしまうんですね。

これでは、
受講生はいっこうに自立しません。

講師のカリスマ性というのは、
受講生の自立にはあまり関係がないんです。

自分が思考や行動を変えない限り
現実は変わらない。

ということを、
どれだけ自分ごととして
直面してもらい、

自分を変えるという
決断をしてもらえるかが大切です。

その際、
講師が情熱的にいくら話しても、
こうした変化は起きません。

「受講生自らに、
いかに自分と向き合い、
深く考えてもらえるか」

が大事です。

そのためには、
講師の「話力」ではなく、
「質問力」がより重要です。

そして、
じっくりとその問いに対して、
向き合う時間量です。

また、
他のメンバーとシェアする時間も
重要です。

話すことによって、
自分の考えていることが
はじめて自覚し、
整理できるからです。

もう1つの
「依存引き出し要因」は、

「リアルセミナーへの依存」
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

です。

最初に紹介した
「パワー依存」とも
近いんですが、
すこしニュアンスが違います。

3ヶ月とか6ヶ月の
長期の講座になると、
月に1回リアルのセミナーに
通うことになります。

当然、
セミナーで学んだことを、
現実で実践することで
結果が出てきます。

しかし、
セミナーではモチベーションが上がっても、
いざ現実で行動に移そうとすると、
体が動かなくなってしまう・・・

というパターンに陥ってしまう
受講生がほとんどとなります。

行動できなかった1ヶ月を経て、
またリアルセミナーで
講師や仲間たちと顔を合わせるわけです。

そして、
また気づきやインスピレーションを受けて、
再びモチベーションを取り戻します。

しかし、
なぜか現実に戻ると、
そのモチベーションは鎮火して
しまう・・・

これはリアルセミナーに依存していて、
その間にある現実を変えていけない
というパターンです。

つまり、

「セミナー会場に行けば、
自分は変われる」

という条件付けがおこなわれて
しまっているんですね。

これでは、受講生が、
完全にセミナージプシー化
していることになります。

大事なことは、

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セミナーとセミナーの間にある
現実のなかで行動をさせる仕掛け
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を作らないといけないということです。

例えば、
金子のマーケティング塾では、
週に1回、活動した記録を
「週報」として提出してもらう
ことにしています。

「この1週間でのゴール」
「1週間で行動したこと」
「計画どおりにいったこと」
「計画どおりにいかなかったこと」
「翌週のゴールと課題」

などについて1週間ごとに
振り返ってもらい、
提出してもらうんですね。

こうすることで、

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1週間なにもしないわけには
いかなくなる仕掛け
==============

にしているわけです。

もちろん、

「週報を提出してくださいね」

というだけでは、
提出するひとと提出しないひとに
わかれてしまいます。

ただ言うだけなら、簡単ですが、
それだけだと、

提出してくれるひとの割合は、
10%から30%に留まってしまいます。

ですから、
「週報」を提出することの意味を
しっかりと意識付ける働きかけが
必要になってくるということです。

金子はこれまで650名以上の
受講生をサポートしてきましたが、

受講生が自立する
「環境づくり」の試行錯誤を重ね、
研究をしてきましたが、

このテーマは非常に奥が深いんですよね^^;

ただ、1つはっきりしているのは、
こうした受講生の「依存引き出し要因」を
1つ1つつぶしてクリアしていくことで
受講生がだんだん自立していく環境を
作り上げることができるということです。

非常に地味で、
根気と労力の要る作業ですが、

経験知が蓄積されてくると、

受講生を無理やり行動させようと
躍起になる必要がなくなります。

パワーでコントロールしようと
する必要もなくなります。

受講生のストレスも、
講師サイドのストレスも
両方少なくなります。

 

ということで、

最終回は、
「受講生が自立する条件」
というテーマでお送りしました。

セミナー講師という仕事は、

自分の専門分野に通じている
だけでなく、

教育者として受講生の成長や成功に
対して責任を持つ必要があります。

集客やクライアント獲得と
いったところも
もちろん先にクリアする必要はありますが、

そのあとのクライアントの成長に
どういうスタンスで関われるかも
また大事だと思うんですね。

売上だけでなく、
クライアントの成長にコミットできる
セミナー講師が増えていけば、
セミナー業界はこの先も発展していくはずです。

僕たちがその一端を担っているのです。

稼げて、クライアントの成長に貢献でき、
次世代の人材を育てることのできる・・・

そんなかっこいいセミナー講師に
一緒に成長していきましょう!

 

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■金子のコラム執筆

「東洋経済オンライン」
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http://toyokeizai.net/articles/-/105222

【3】誰もが副業で幸せに稼ぐ「才能」を持っている
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http://toyokeizai.net/articles/-/108327

【4】会社員が「才能」をおカネに換える方法
–まずは少額を受け取ることに慣れよ–
http://toyokeizai.net/articles/-/111079
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大手出版社PHP運営「THE21 ONLINE」
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『なぜ大手企業は「副業」を解禁するのか?』
http://shuchi.php.co.jp/the21/detail/2918
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株式会社ATLUCK 代表取締役 金子欽致

 

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