『僕という人間について(注:エッセイ仕立ての文章)』

金子です。

以前、
メルマガ読者のNさんから
こんなご質問をいただきました。

「先日、読書やスキーの記事がありましたが、普段忙しそうなのによく時間がさけるなと思いました。そこで金子さんの1週間の時間の使い方でも教えて頂けたらと思います。」

Nさんも書いていますが、
もしかしたら、
メルマガ読者さんの少なからずは、
金子のことを、
忙しそうと映っているのかもしれません。

だとすると、
もしかしたら、それは僕がメルマガで
実際よりも忙しそうに見せているから
かもしれないですね。

これを聞いたら驚く方も
いらっしゃるかもしれませんが、
経営者や起業家の方で、
僕よりも忙しい方のほうが
断然に多いと思います。

逆にいえば、
僕よりも時間と場所の
自由度があるひとを
探すほうが難しいかもしれません。

もちろん、
もっと忙しくしようとすれば、
いくらでも仕事を作れますし、
その分、ビジネスも広がって
いくんだろうなとは思います。

ですが、
これは僕の性分なのかもしれませんが、

昔からのんびりマイペースなところがあって、
人並み以上に動いてしまうと、
オーバーヒートを起こしてしまって、
自分を見失ってしまうという傾向があるんですよね。

僕はうつを経験した人間の1人ですが、
当時はまさに自分に鞭を打っていて、
使い古した衣類にできたほころびのように
神経をすり減らしてしまっていました。

友人にセミナービジネスをやりながら、
フラインチャイズを3つ掛け持ちして、
会うたびに新しい会社を立ち上げている
やり手の起業家仲間がいます。

人脈も幅広く、業界で知らない人はいない
くらいの認知度を持った優秀な起業家です。

彼を見ているとふと思うことがあります。

彼は彼の持っている資質や才能を
よく理解しているし、
それらをフルに活用しているのだなと。

それは鳥がその羽を用いて、
大空を高くそして自由に、
ときに優雅に飛翔するのと同じようにです。

僕は人間には人それぞれに
持って生まれた天性の才能というものが
あると思っています。

才能を発揮しているときというのは、
ストレスを感じるどころか、
むしろ脳が快楽を感じるような至福の感覚を
味わっている状態なんだろうと思います。

ですから、今取り組んでいることが
ストレスばかりで楽しさとか
充実とかやりがいとか
嘉悦であるとか至福感とかを
まるで感じていないのであれば、
それは天性の資質や才能とは
もしかしたら違うのかもしれません。

僕にとって忙しくしすぎるというのは、
ストレスを引き起こす元になるので、
そういう意味ではいくつもの仕事を
同時に考えてきぱきとこなし
常に動き回るというような才能は
先天的に保有していないのだと
つくづく思いますよね。

また、自分という人間について思い返してみると、
なにかを広げていくということに、
強い動機が起こらないという性質も
今のライフスタイルに影響していると思います。

人の輪を広げていくことは
どちらかといえば苦手な人間です。

交流会など公の会合に参加することも
今ではほとんどなくなってしまいました。

大切な友人に招かれた会合であれば
出席しますが、

まず例外なく身の置き所に頭を悩ませますし、

知り合いがいなければ、
関係者へ挨拶を済ませ早々と会場を後にする
ということもしばしばあるほどです。

これは「なにかを広げていくこと」に
僕がそこまでの強い価値を感じていないことに
起因するものなのかもしれません。

僕が興味を抱き続けてきたものがあるとすれば、
それは「なにかを深めていくこと」だという
感覚があります。

1つの物事を瞬時に分析するよりも、
様々な角度から眺め回し、
いろいろな解釈をほどこしていくことに
好奇心が疼くという性質を持っています。

判断や評価をいったん保留し、
対象物とじっくり対峙し、

自由な問いを投げかけ、
解釈のバリエーションを増やしていく
過程に身を置いているときに
妙な喜びを感じるという
なんとも非効率な癖があるんですね。

これは問題を解決するという行為よりも
むしろ物語を創作をするという行為に近い感覚
かもしれません。

結論を出すということよりも、
話を連想していくことに
どうも思考がいってしまうようで、
いったん思考が始まると、

1つの対象から別の物語への展開が
始まってしまい、これを止めるには
再生モードを止めるために一時停止ボタンを押すように、
意識的に止めるということが必要なくらいです。

わかりやすい言葉でいえば、
注意力が散漫ということになるでしょうね。

思い起こしてみれば幼少期のころから
僕はそのようにして現実から派生した
独自の仮想的世界のなかにもう1つの
現実を創作し、そのなかにいるもう1人の自分と
シンクロしてきたのかもしれません。

僕が言いたかったことは、
僕の価値基準のなかで効率よりは
どちらかといえば質的なものに
意識の多くの配分してきたのだという
ことです。

次回に続く・・・・

===

今日はちょっとエッセイ風な仕立てで
書いてみました。

文体は村上春樹さん風に^^

最近「職業としての小説家」を
読み、改めて村上春樹さんの
感覚や言語表現のスタイルが
好きだということを実感しました。

村上春樹さんが作家を
目指すきっかけとなったことなども
書かれているんですが、

小説のなかのエピソードのような
タッチでデコレートされた文章が
なんとも春樹さんらしくて、
可笑しさに思わず笑いがこぼれて
しまいました。

このあたりの話も
紹介していきたいなと思います。

 

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株式会社ATLUCK 代表取締役 金子欽致