『たった1つの質問が僕の人生を変えてくれました。』

金子です。

金子は、
コンサルタントの力量を
測るものの1つに、
「質問の力」があると考えています。

昨日のメルマガでは、
金子が会社員時代、
うつとなっていたとき、

社内でも1、2を争う
実力・実績のあるFさんから、

「営業部に戻って、
一緒に仕事をしないか」

というスカウトがあった
と書きました。

Fマネージャーのもとで
仕事ができるという環境は
非常に魅力を感じました。

Fさんには
一度だけ営業の同行を
してもらったことが
あるのですが、
お客様とのやりとりが
あまりにも鮮やかで
驚嘆したことがありました。

そのFさんから
営業の指導をしてもらえるなら、
確実に成長できる・・・

そう思ったのです。

ただ、その当時の僕は、
うつの回復期だったものの
まだまだ不安定な状態で、

営業部のハードな仕事と、
課されるノルマへの
プレッシャーや責任などを
考えると、

自分にやっていけるのか
という不安がありました。

迷いに迷いましたが、
やはりその不安を
払拭することができず、

後ろ髪引かれる思いで、
Fさんにこう答えました。

「Fさん、
とてもありがたい
お話なんですが、

今の僕はうつなので、
営業に戻って結果を出す
自信がありません。

せっかくのお誘いですが、
僕には難しいです」

と。。。。

この回答にFさんも
納得してくれるはずと
思っていました。

ところが、Fさんは
なんとニコニコしているんです^^;

僕がそういう反応を
することがまるで
わかっていたかのようにして。。。

そして、
まるでその場にそよ風が
吹いているかのような
なんともいえない
爽やかな表情で
僕にある1つの質問を
したのです。

その質問は、
僕の結論を
180度覆すのに
十分な威力がありました。

それはどんな
質問だったのかというと、
こうです。

「金子くんの今の
状況は理解しているつもりです。

ただ、1つだけ聞かせて。

どんな条件なら、
^^^^^^^^^^^^^^^^
僕と一緒に働いてもいいと思う?」

この質問をされたとき、
一瞬、なにがなんだか
わからなくなりました。

というのも、
たった数分前には、
Fさんに辞退の言葉を告げた
はずなのに、

頭のなかでは、
質問されたその「条件」について
半自動的に思いを
巡らせてしまっていたからです。

それでも、
理性は僕にブレーキを
かけようとしました。

やはり、
このオファーは
断るべきだと。

とうてい聞き入れることのできない
無茶な「条件」を要求をすれば、
Fさんも引き下がってくれるに違いない・・・

そう心を決めて、
Fさんに「条件」を
提示したのです。

その1つが、
「定時に帰らせてもらうこと」
でした。

当時、
営業チームのひとたちは
毎日残業するのが
当たり前だったため、

定時に帰らせてもらう
というのは、
どう考えても
ありえない条件でした。

さすがのFさんも、
この条件は飲まないだろう・・・

そして、
非常識な条件を提示した
僕の言動に失望するに違いない。。。

そう思っていたのです。

しかし、
僕のその予想は
大きく裏切られることになりました。

なんとFさんは、
「その条件を飲む」と
答えたのです!!

ここまで来て、
ああ、やられた(>_<)
と思わされました。

Fさんは、
最初からわかっていたのです。

僕が断ることも。

無理な条件を要求することも。

そして、最初から
決めていたのだと思います。

その要求をすべて飲むと。

だから、
終始爽やかな笑顔を浮かべ
ニコニコしていたんですね。

そののちに知ることになるんですが、
Fさんは商談のときに、
1件1件緻密な戦略を立てて
準備をするタイプのコンサルタントでした。

この体験はほんとうに
不思議でした。

たった1つの質問によって、
僕の結論は一瞬で
ひっくり返ってしまったからです。

そして、
Fさんはそれを計画したとおりに
実現してみせたのです。

なんというひとなんだ、
この人は・・・・。

そう感じたとともに、

目の前にいるFさんの
コンサルタントとしての
力量をまざまざと見せつけられ、

「この人から営業を基本から
学び直したい」

心底そう思うようになっていました。

なによりも、
「すべての条件を飲む」と
言われてしまったため、
もはやぐうの音も出せません(>_<)

無駄な抵抗をやめ、
白旗を上げざるを得ない状況は
もはや明白でした。

結論をひるがえすことに
悔しさを感じることは
いっさいなく、

むしろ清々しい気持ちにさえなりながら、

Fさんのもとで仕事をする
意思を伝えました。

そして、このあと、
営業部へと正式に
復帰することになります。

コンサルタントの力量は、
質問の力によってわかる、
という僕の自論は、
この体験によって強烈に
つくられたんですよね。

当然、配属後は、
Fさんの営業に同行することも多く、
Fさんの質問の技を
周到に勉強させていただきました。

 

さて、
ここからは後日談ですが、
Fさんは
仕事ができることはもちろん、
愛情の深い方でした。

部下に対しては
ほめるときはとことんほめ、
叱るときはストレートに叱る
そんなマネージャーだったのです。

僕も何度かたばこ部屋に
呼び出され、
こっぴどく叱られたことが
あります。

僕のことを愛をもって
きつく叱ってくれた上司は、
これまでの人生で
Fさん1人だけです。

僕はクライアントさんに
対して、ものすごく厳しく
フィードバックをすることが
たまにあるんですよね。

そのひとにとって、
今厳しくフィードバックすることが
のちのちの成長につながるのであれば、
迷うことなく指摘するようにしています。

それはきっとFさんが
僕にそうしてくれたというのが
大きいと思っています。

ということで、
これは僕の会社員時代の話なんですが、

この頃に体験したことや
Fさんから学んだことが、

今の僕のコンサルタントとしての
血肉になっているんだなと

このメルマガを書きながら思いましたね。

あらためて前職時代の会社には
感謝の気持ちが湧いてきました。

うつの時代は
当時の僕にとっては暗黒の時代
でしたが、

今にして思えば、
あの苦しかった時期があったからこそ、

Fさんにも拾い上げてもらい、
Fさんのもとで営業として、
コンサルとして研修講師としての
修行をさせてもらえたわけで、

またそのときの学びが血肉となって、
今の仕事にも脈々と流れているんですよね。

自分の過去を紐解いていくと、
現在の自分を形成した出来事や体験に
たどり着くことがあります。

そして、
その点と点を結んでいくと、
自分の強みや才能が浮かび上がってくる
ことも実際多いんですよね。

自分史を書く価値は、
まさにここにあったりします。

といっても、
自分史年表までを書かなくても、

今の自分にとって大きな意味を
持っているなと思う過去の出来事を
1つピックアップして、

そこを掘り下げてみるという
だけでも意外な発見があるかもしれません。

 

ということで、
また機会があれば、
会社員時代の話も
書いてみたいと思います。

感想や質問もぜひ
聞かせてくださいね^^
https://goo.gl/hKdNzv

では、
素敵な週末をお過ごしください!

金子

 

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株式会社ATLUCK
代表取締役 金子欽致

 

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